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しっぽたちのゆくえ番外編 ep1 

 ドン・カバリアの最高傑作、バーチャルゲーム「トリックスター」の舞台。
カバリア島。
 そこに残された莫大な遺産が目的で、世界中から冒険者が集まり、ゲーム参加者には一般的な参加者にまぎれてアイドル、本物の魔法使い、料理人、劇団員、さらに貴族とか暗殺者とか王族だとかも参加しているらしい。

 そんな島だが、一方、未だに不明な謎がかなり多い島としても知られている。
 大して広くもない島に熱帯樹林だの永久凍土だのが混在し、4年前に発見された無人島と世間には発表されているはずなのに島には古くからの伝説や15年前の事件が記憶として残っているのだ。
 そんな不可解な現象に対する専門家の意見もさまざまである。カバリア島というのは実はテーマパークではなくなんらかの超越的な力を持った地域であり、各地域をつないでいるワープポータルによって場所や時間を越えて移動させられているんだ、と、いうような類のものから、実は地域の気候や建造物や住人やモンスターなどは全てゲームのプログラムであって、冒険者は島に来た時点でゲームプログラムに変換されてしまっているのだ…という説まである。
 この島がどのような状態で発見されたのか、このテーマパークをどのようにして作ったのか。どこまでがゲームの要素でどこまで現実をのこしているのか。それを全て知っていたただ一人の人物、ドン・カバリアはもうこの世の人ではない。


 そんな「わけのわからない島」の噂を聞いて、ちょっとした興味から遺産を探すつもりでもなく島に訪れる者も少なくない。



 

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